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絵本が結ぶ親子の絆
映画『じんじん』、稲城市で1日限りの上映会

1989年8月、世界各国から絵本の原画を集めた「国際絵本原画展」が開催されたのをきっかけに、20年以上にわたって絵本で町おこしを行ってきた北海道・剣淵町。そこを東京都稲城市在住のシンガーソングライター、花枝聖さんが訪れたのは2016年夏のことでした。
地域の活性化でがんばっているところはないか――。常々そう思っていた花枝さんは、旅の音楽家マリオさんに剣淵町の存在を知らされます。
絵本? 剣淵町? しかも映画になっている?
行くなら映画を観ておいたほうがいいとすすめられた花枝さんは、偶然にも東京の郊外でその映画『じんじん』が上映されていることを知り、さっそく鑑賞。そして、勢いで剣淵町を訪問しました。
「映画を観たのか!」
喜ぶ住民に歓待された花枝さんはロケ地などを巡り、地元住民と意気投合。
我が稲城市でも人口3,000人余りの剣淵町を知ってもらう手立てはないものかと思案。そして、配給元と交渉し、1日限りの上映会を稲城市で行うことにしました。

金銭的なリスクを恐れず上映を誘致した花枝さん。上映しても剣淵町にお金が落ちるわけではありません。それでも、「一人でも多くの人が剣淵町を訪れてくれればいい。いや、知ってもらえるだけでもいい。稲城市と剣淵町の住民が映画を通じて仲良くなって、盛り上がることから始めたい」。
そう熱く語る花枝さんは口コミによるプロモーション「スローシネマ」を断行。大々的な宣伝は行わず、友人知人を通じてじわりじわりと人を囲い込む手法で2017年1月22日の上映会を成功させました。
会場は老若男女を問わず大勢の住民が集まり、ほぼ空席がないほどの盛況ぶりでした。
もちろん、映画の内容は最高。

絵本が結ぶ親子の絆のストーリーは、涙なしでは観られませんでした。

​当日の様子が東京新聞に掲載されていました。

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