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巨人の花よめスウェーデン・サーメのむかしばなし

 

菱木晃子 文 

平澤朋子 絵

BL出版

2018年1月発行

 

あらすじ

昔、スウェーデンの北の大きな川のほとりにサーメ人の男ネイネ・パッゲがトナカイと共に暮らしていました。ネイネ・パッゲにはチャルミという一人娘がいて、美しく賢い娘でした。川の向こうの高い山の上には巨人が住んでいて、巨人はチャルミを嫁によこせとネイネ・パッゲに言いました。恐ろしい巨人の申し出に娘が結婚の贈り物として欲しいものを用意するなら嫁がせると答えました。チャルミは金と銀をトナカイ10頭分用意できるならと三度にわたり言いますが、とても無理だろうと思っていたのに巨人は用意してしまいます。仕方なく結婚を承諾し、結婚の宴が始まりました。サーメ人の結婚の習わしどおり、巨人は三日目になってチャルミのテントに入りますが、チャルミは丸太に自分の服を着せて逃げた後でした。騙されたことに気付いた巨人はネイネ・パッゲとチャルミを追いますが、二人が作った落とし穴に落ち川に流されてしまいました。巨人がサーメ人のもとに戻ることはなく親子はトナカイと共に幸せに暮らしました。

 

感想

昔話でサーメ人の生活様式や習わしも描かれていてしっかりしたお話です。北欧の感じがよく伝わる絵でお話と合っています。騙された巨人が滑稽ではありますが、かわいそうに思えてもきました。

 

読み聞かせには

小学校低学年から3年生くらいの子どもたちに。

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